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テスラ革命で自家消費が有利な時代に! 未来への鍵②

蓄電池は「貯める」から「使う」へ! 連載企画「未来への鍵 蓄電池」Part.2は、再エネ分野で世界的に注目されている蓄電池市場について、専門家である村沢義久・立命館大学大学院客員教授が現状と未来を分析する。

太陽光発電の救世主は「テスラ革命」

今年のIntersolar Europe(ドイツ、ミュンヘン)で、私が特に注目したのは、テスラの定置型蓄電池「パワーウォール(PowerWall)だ。「電気自動車のテスラが蓄電池?」と思う人もいるかも知れないが、世界の再エネ、特に太陽光発電普及の力強い推進役となりそうなのだ。

日本における2014年の年間新規導入量は、900万kWを超えたようだ。「夢の1000万kW」も視野に入る。また2014年末時点で累計導入量2000万kWを超えた。

また、事業用太陽光発電(10kW以上)の買取価格が27円まで下がった。しかし、実際にその影響が現れるのは、少し先になりそうだ。本年3月時点の累計設備認定量8300万kWのうち、事業用(10kW以上)の40円案件が1900万kW、36円案件が4400万kWもあるからだ。つまり採算性の悪い27円案件にはまだ手をつけないで済みそうなのだ。

さらに、即時償却の終了については、グリーン税制に代わって、「生産性向上投資促進税制」による即時償却の活用が始まり、太陽光発電の経済的魅力が維持されそうだ。もちろん、買取価格は毎年下がるので、対応が必要だが、多くの業者が、着々とコスト削減を進めている。

となれば、太陽光ブーム継続にとっての問題は、電力会社による「継続拒否」だけ、ということになる。ならば、系統に接続しない「自産自消」の電力システムに移行しようではないか。

売電するより自家消費の方が
お得な時代に

事業用太陽光発電が全量買取であるのに対し、家庭用は、「余剰買取」である。すなわち、まず、家庭で自家消費をし、残りを電力会社に売る、という制度だ。

現在の買取制度が導入された2012年には、家庭用太陽光発電の買取価格42円に対し、電力料金は24円程度であった。つまり、18円もの価格差があったので、自家消費を抑え、できるだけ多く売電した方が得であった。

しかし、2015年度の買取価格は、33円(出力抑制機器を設置しない場合)まで下がり、対する家庭用の電力料金は平均して30円程度まで縮まったのだが、近い将来にはその差がマイナス(逆ザヤ)になる。そうなると、これまでとは逆に、売電量を減らし、できるだけ多く自家消費した方が有利になる。

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