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蓄電池と太陽光を活かしきる、新・創蓄連携システム!

パナソニックのハイブリッド・パワーコンディショナが、省スペースと省施工をコンセプトに生まれ変わった。「普段の安心」と「もしもの備え」を兼ね備えた創蓄連携システムとして、次世代住宅のスタンダート設備になることを目指す。

コンパクトな壁掛けタイプで
リフォーム需要にも対応

パナソニックは2 月20 日、太陽光発電と蓄電池を同時に制御するハイブリッド・パワーコンディショナの最新モデル「パワーステーションS(5.5kW)」を発表した。同社の太陽電池モジュールとリチウムイオン蓄電池とを組み合わせることで、高効率な創蓄連携システムを構築する。価格は65 万円、リチウムイオン蓄電池ユニッ(5.6kWh)とセットで169 万円(いずれも税抜・工事費別)。2017 年4 月5 日より受注を開始する。

パワーステーションS は、東日本大震災をきっかけに開発に着手し、2012 年より販売を開始した「パワーステーション」の第4 世代機となる。かねてより日常も停電時も電力を安定供給する創蓄連携システムとして定評があったが、最新モデルでは従来体積比約1/3のコンパクトサイズと施工性の向上により、リフォーム需要への対応も可能となった。

幅549mm×高さ776mm、奥行は195mm に過ぎない。重量も39.5kg と軽量化し、住宅外壁への壁掛け設置を実現した。据置型のような基礎工事が不要で、大きな設置スペースを確保する必要もないので、リフォーム時にも様々な場所に簡単に設置できる。海辺の住宅にも導入できるよう、耐塩害仕様も用意されている。

業界で初めて、工具なしで施工できる「速結端子」を全端子に採用し、施工時間の半減と施工品質の安定化をも実現した。さらに、無線LAN を標準搭載しているので、LAN 配線の作業も不要。短時間で導入が完了するので、リフォーム工事の負担は大幅に軽減される。

パワーステーションS に付属のリモコン設定器には、HEMS 連携や外部システムとのネットワーク連携機能が標準搭載されている。最新の通信仕様である「ECHONET LiteRelease H」に準拠しているので、インターネットを通じての遠隔制御にも、将来にわたって対応可能だ。

熊本地震でも真価を発揮
FIT 終了のユーザー獲得へ

2019 年よりFIT 期間終了となるユーザーが出てくることから、いま蓄電池への期待が大きく膨らんでいる。FIT 買取価格の下落や、ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)の普及施策が、さらにこれを後押しする。トレンドは、売電よりも自家消費を重視するスタイルにシフトしつつある。

しかし、一般的な蓄電システムでは、創った電気を無駄なく使うことは難しかった。太陽光発電用とは別に蓄電池用のパワーコンディショナが必要だったため、パワーコンディショナ間で電力の変換ロスが生じていたのだ。

パナソニック エコソリューションズ社 企画開発部部長 松本亮氏とパワーステーション(左が新モデル、右は従来機)

この点、パナソニックのパワーステーションは太陽光発電用と蓄電池用、2 つのパワーコンディショナを一体化したものなので、変換ロスが極めて少なく、電力をより有効に使うことができる。また、2kW の高出力を確保しているので、停電時であっても太陽光発電による電気を照明や家電製品に供給しながら、蓄電池にしっかりと充電することが可能だ。

実際、2016 年4 月の熊本地震においても、「3 日3 晩太陽光の電気が使えた/被災したご近所の方にお湯や電気を、おすそ分けできた/赤ちゃんのミルク温めや携帯電話充電など、我が家が簡易避難所になった」などの声をもらったという(パナソニック エコソリューションズ社エナジーシステム事業部 新事業推進センター 企画開発部部長 松本亮氏談)。

同社としては、省スペース・省施工を実現した新モデル「パワーステーションS」で、ますます高まる蓄電ニーズに、新築・既築を問わず応えていく考えだ。2017 年度の目標として、2016 年度従来機実績の倍となる5000 システムの販売を目指す。


取材・文/廣町公則

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