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高梨臨さんが語る、農家さんとの撮影で感じたこと

日本の第一次産業を元気にする映画「種まく旅人」シリーズ第3弾「夢のつぎ木」が公開! 岡山県赤磐市で兄から受け継いだ桃を育てる女性を演じた女優の高梨臨さんに農や食についての想いをたずねた。

作り手の視点を知り、
食への想いが強くなった

農業に携わる人々を描いた映画シリーズ「種まく旅」。これまでの大分県のお茶、兵庫県淡路島のタマネギと海苔に続く舞台は岡山県の桃農園だ。

「年齢も実際の自分と同い歳ということで、市役所のお仕事と兼業で農家を営む等身大の女性を演じることができました。撮影でお借りした桃農家の方に直接、採り方などを指導してもらって。収穫時期は桃もすぐに採取しないとどんどん落ちてしまうし、朝も早い。兼業でこのような農業をされているって本当にすごいことだと感じました」。

実際の農家を演じることで、普段何気なくスーパーや青果店で手に取る食べ物たちが、どれだけ大切に、かつさまざまな人々が携わる工程を経て届けられているかがよく理解できるようになった、とも教えてくれた。

「岡山の白桃って、ひと玉3000円とかするものもあるようなすごく高価なもので。でも白桃を全て一個一個袋に詰め、朝も早くから毎日とるというようなことを現場で実際に体験させてもらうと、とても納得がいきました。また一から育てた方はその大変さの分、さらに桃への愛情も湧くはず。こんなに大切に育てられてきた桃たちなんだと心底実感したので、以降は食べる際のありがたみが変わりました。

また、農業は気候にもとても影響されるじゃないですか?あんなに手間ひまをかけて作ったのに、台風で全てダメになってしまったら一体どんな気持ちになるか……と、よく想像します。今までもニュースを見て気にすることはもちろんありましたが、作り手の視点を知ったことで見方が全く変わりましたね」。

岡山県赤磐市でのロケ
「大地のパワーを感じました」

今回の映画は岡山県赤磐市の全面協力のもと、オールロケで撮影を敢行。実際の環境にどっぷり浸かれるので非常にありがたかったと話す高梨さんに3週間のロケでお気に入りだった場所を尋ねてみた。

「東京にいるといつもすごく近い景色しか見ていないもの。けれど畑のある場所に行くとふとした道からの景色がとても開けているので、本当に開放的な気持ちになれます。緑に太陽がぱあーって当たっているのを見ると大地のパワーを心底感じましたし。また、映画の中でも印象的に使われいる『防蛾灯』は実際にパッパッパってだんだんとついていく感じがまたロマンチックでとても美しくて。明け方前の灯と微かに桃の香りがする風景は、不思議な感覚というか……、とてもワクワクするものでした」。
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<左から「種まく旅人~夢のつぎ木~」主演の高梨さん、斎藤さん。©2016「種まく旅人」制作委員会>

 

これから農業に携わる方へ
高梨さんからメッセージ

実際に劇中では農作業着姿も披露している高梨さん。若い人々が着ていて嬉しくなるような、地元の岡山デニムを用いたエプロンなどとても可愛くて嬉しかったそう。読者でこれから農業に携わろうとしている方へのメッセージを最後にいただいた。

「自分自身、まったく無知だったところから、農家の実際に土に触れるような役をやらせていただきました。大変ではあるけれど、育っていく果物を毎年こうやってみていき、それぞれ近所の畑同士でも付き合っていって、みんなで一緒になってやっているということがワクワクするし、とてもあたたかいなあと感じました。興味がある方は短期間だけでも実際に行ってみたりすると感じられることが多くあるのではないかと思います」。

高梨さん自身、育ってきた千葉の土地は畑、森、牧場に囲まれていたそう。梨が大好きなので梨園もいつか見てみたいです、と最後に笑顔で答えてくれた。

 


「種まく旅人~夢のつぎ木~」11月より全国ロードショー

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<「種まく旅人~夢のつぎ木~」©2016「種まく旅人」制作委員会>

映画「種まく旅人~夢のつぎ木~」が、有楽町スバル座ほか全国で公開中。ぜひ、劇場に足を運んでみてはいかがだろうか。

あらすじ:
市役所勤めをしながら実家の畑で桃を育てている主人公・片岡彩音、27歳。夢は他にもあったはずだったが、亡き兄が接木で作り出した新種の桃を品種登録することが目下の目標となっていた。そんなある日、農林水産省の若き官僚・治がやってくる。理想を見失いかけている彼にもまた、日本の農業についての夢があった。

主演:高梨臨、斎藤工ほか
監督:佐々部清/制作:松竹撮影所/配給:アークエンタテインメント


「種まく旅人~夢のつぎ木~」公式HP


 

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