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100人いれば100通りの意味「アグロエコロジー」って?

世界中で関心が高まっている『アグロエコロジー』。世界を、未来を変えるかもしれない『アグロエコロジー』について考えてみよう。

『アグロエコロジー』とは「有機農法」であり、「ロハス」であり、「パーマカルチャー」であり、「科学」であり、「運動体」であり「実践」であり「変革」であり……というものらしい。

京都大学の久野秀二氏の言葉を借りれば「アグロエコロジーは環境面だけでなく、経済、社会、文化の多様性、生産者と消費者の主体性の向上を目指すものであり、現行の農業システムで破壊されてきたものを取り戻すための試みである」(日本農業新聞2012年9月3日)簡単に言えば〝農業に生態系のしくみを活かす〞ことらしい。

申し訳ないが、「らしい、らしい……」と書くのは、現段階では『アグロエコロジー』の概念が、比較的まだ新しいもので、果たしてどこまでを指すのかが特定しにくいため。

決して農業だけに特化したものではなく、ラテンアメリカでは社会運動のバイブルとなり、中でもブラジルでは政府の政策にまで取り入れられているという。フランスなど欧米諸国では、ある種の〝思想〞のような受け取られ方もみられるし、インドの哲学者で環境活動家のヴァンダナ・シヴァ氏は、地球環境の未来について、「アグロエコロジーこそ、その答え」と明言している、といった具合だ。

つまり、現在では、100人いれば100通りの『アグロエコロジー』が存在してもおかしくない状況なのだ。

曖昧で壮大すぎる概念のように聞こえるかもしれないが、「いま日本は未曾有の危機の状況にあるといって過言ではない」(金子美登)。「放射能の前では有機もへったくれもなくなる」(鶴巻義夫)。「家族農業は見捨てられる」(星寛治)……といった、日本の現状に危機感を持つ有機農業の先駆者たちの呼びかけに応えて始まった「有機農業の明日を語る会」が導き出した答えが、まさにこの『アグロエコロジー』であり、「いまや国連も認めた世界的潮流であり、人類の未来を希望に変える考えであり食と農・地域と暮らしが分母となる社会への行動」とのこと。

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