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“誰でもできる”高糖度トマトの農法を聞いてきた!

神奈川県藤沢市にあるJAさがみわいわい市藤沢店に、朝一ですぐに売り切れてしまうほど人気のトマトがある。その高糖度トマトを作り出す農園を訪れ、栽培方法の秘訣を聞いた。

雪害の後の奮起
1からのスタート

県外からも口コミでファンが訪れるという高糖度トマトを作るのは、藤沢市認定農家、佐藤農園の佐藤智哉さん。佐藤さんのトマトは、甘いだけでなく旨みが凝縮しており「これ本当にトマトなの?」と驚くお客さんがいるほどだ。大量に購入してはご近所に配ったり、お土産にしたりと、誰かと共有したくなる美味しさだ。

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先代の頃から評判の高かった佐藤農園のトマトは、新たな技術の導入でさらに広がりを見せる。

 
佐藤さんは2009年に就農、その後2014年に先代の後を継ぎ農園主となった。しかし農園主となってすぐにハウスが雪害に襲われるなど、厳しい船出を経験した。そんな時に出会ったのが、「アイメック®フイルム」を用いた農法だった。

ハイドロゲル膜の上に作物を植えて育てる農法で、生育のばらつきが少なく管理が簡便であるほか、廃液がゼロで環境に優しいなどの特徴がある。さらに、佐藤さんがこの農法に決めた理由は2つあった。

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「一人だけが実現できる味ではなく、全員で美味しいトマトを作りたい」(佐藤さん・写真中央)。

 

衝撃を受けた、
新規就農者が作ったトマト

1つ目は「味」。佐藤さんは、以前より土耕栽培での高糖度トマト栽培経験を持つ。その実力は、県内で賞を受賞し全国各地から注文があるほどだ。

「それは、先代が何十年もかけて作った良い土があったからこそ出せた味でした。しかし、アイメック栽培のトマトを食べたとき、その甘さに驚きました。それが新規就農者の作ったトマトだと聞いて、さらに衝撃を受けました」(佐藤さん)。

アイメックでは根域を制限し、フイルムに吸収された養液を根が吸上げようとすることで、糖分やアミノ酸が作り出される。よって高糖度トマトが実現するという。

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2つ目は「栽培のマニュアル化」。土耕栽培で最も大切で、最も大変なことのひとつは土作りだ。同じ地域でも場所や日当たり、ハウスの形によっても環境が変わり、決してマニュアル通りにはいかない。農業が、長年の勘と経験が必要だと言われる所以だ。アイメックを用いることで、場所や環境に左右されず、理想の土(フイルムが土変わりである)を、自らの意思で作りこむことが出来る。

「シートをめくれば根の生育状況が見て分かるので、状況を判断して栽培管理がしやすいんです。販売元のデンカさんに栽培の相談に乗ってもらったり、発根促進などの効果を持った液肥も併せて提供してもらえるのも心強いですね」(佐藤さん)。

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アイメックの販売を行うデンカ株式会社が栽培相談も行うため、新規就農者でも心強い。

佐藤さんは「一人で出来ることはたかが知れています。〝誰でも〞出来る農業で、誰よりも美味しいトマトを作り、みんなを幸せにしたいです」と笑顔で語った。


デンカ株式会社 アグリプロダクツ部
公式サイト
公式facebook
TEL:03-5290-5555


photo&text: Tomoko Kotaka

 

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