次世代農業 TOP生産者の取組み

未来へ繋がる 食と農を結ぶプロジェクト

農業にあらゆる企業が参入しているが、とりわけ小林武史さんが中心となって設立した農業生産法人「耕す」は、そのこだわりぬいたコンセプトが注目の的となっている。

牧場跡地の開墾から
美味しさを通じて
食と農を未来へつなげる

荒地を開墾し「次の世代も使い続けられる農地へ」と変えていく試みが千葉県木更津の約9万坪の土地で始まっている。

試みの主体は、「農業生産法人株式会社 耕す」。「耕す」は、2010年にap bank の「明日(あす)ラボ」を通じた出資によって設立され、〈食と農をテーマに日本各地の生産者〞と〝都市で生活する人々〞をつなぐプロジェクトFood Relation Network〉の自主生産活動拠点としてスタートしたのが始まりだ。代表は音楽プロデューサーの小林武史さんだ。

全くの異業種から、「農産物の生産から流通、そして消費へのプロセスに正面から向き合い、私たちが思い描く未来に向かって、地に根を下ろした取り組みをしていこうという志のもと」にスタートした。

現在では年間約20品目の農産物の出荷。さらに人参ジュースなどの加工品の販売や毎週土曜日に行われる朝市、開墾体験、「耕す」で採れた農作物や地元食材を使ったBBQイベントも充実。

地元だけでなく都市部からも多くの人が足を運ぶ。目指すのは開墾から農業を始めるプロセスをより大勢と共有しながら、一緒に作り上げる「開かれた農場」だ。今後は、より本格的な農業体験向けのプログラムなども展開していく予定。2013年からは兵庫県丹波でも農場を持ち、年間40〜60種類の多品目生産も始まっている。

こだわりぬいたコンセプトでレストランやバーなどが集まる東京の「代々木ビレッジ」もプロデュースする、小林さんならではの発想と実現力で有機的に農と食が結びつき、「日本の農業、生産者がもっと元気であるように」「おいしさを通じて持続性のある未来へとつながる選択を実感していくこと」への動きへと繋がっているようだ。

まだまだ大きく動き出しそうなワクワク感が止まらない。


※『SOLAR JOURNAL』vol.15より転載

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